クレイマー「職場で」の話し

職場ストレスの原因 社内クレーマー

まえがき


職場内でのクレーマーとは、
自らの知識や意見を正当化して徹底的に主張する人々のことを言います。
彼らは自分の立場や経験を主張して、他の人に対して自分の意見を押し付ける傾向があります。今回はこのようなクレーマーの特徴や影響について考えていきます。

自分の意見を正当化する人

常に自分の意見が正しいと思い、押し通す人がいます。
もちろん、その知識や考えが正しい場合もあるかもしれません。しかし、その場でそれを主張することは、単に自分の思いを通しているだけなのです。
職場で自分の意見を正当化して、主張する人たちは、立場や場所も考えずに力説し始めます。非常に迷惑なものです。
こうした行動は、周囲との和を乱したり、雰囲気を悪くする原因ともなります。
周囲の人たちは、少しぐらい嫌だと思っていても「仕方なく言わせておく」ことで、無視しているのと同じ状態になります。
実際に、そのような状況は、大きなストレスの原因になっているのです。
クレーマーたちは、「周囲が自分に合わせているだけ」ということに気づいていません。
逆に反論してこない人たちは、すべて自分の味方だ、同じ意見だと思っているほど勘違いしているのです。

自分の経験を持ち出して意見する人


自分の経験と比較して、現在の職場の方針やシステムなどに対して強く意見や批判をする人がいます。
多くの場合、他の会社で責任のある仕事をしていたり、経営者としての経験があり、それなりに考えを持った人たちです。
もちろん、一般的な意見なら問題ありません。
自分が正しいと主張し、しかも直談判していく姿を周囲に見せるのはやめたほうがいいです。
新しい環境や、今までと違う方針に対応する社会人としての柔軟性が求められます。
経験があるのは良いことです。
ただ、その知識を現在の職場でどう活かすかは、自身の態度にもよるのです。
また立場も重要です。
現在の職種がその知識とは全く異なる場合や、その経験が古くて、現在のニーズに合わないこともあるのです。
社会経験のスキルとして、自分の意志の伝え方も重要です。
その手段が間違っていると、単なる社内ストーカーとして、周囲に判断されてしまう可能性があるのです。

指導される側であることの意識

自分の経験などを主張し、クレーマーとして振る舞う人たちは、指導される側であることを、もう少し意識する必要があります。
自分は会社の方針に従う立場であり、会社に合わせて行動し、自分がそれ相応の立場になった時に経験を活かせばいいのです。
もし、その会社のやり方が、どうしても自分に合わないと感じるなら、他の会社に移ることも選択肢の1つです。
また雇われることで不満が出るなら、自分で事業を始めるという選択肢もあります。
まずは、会社の方針や、やり方に合わせることが大切です。
そして、職場全体の雰囲気を悪くしないように、自分の振る舞いを考えることが最優先です。

クレーマー行動が与える職場の影響


実際にわたくしが経験したエピソードを紹介します。
以前働いてたコールセンターでの出来事です。

クレーマー的な行動をしていたのは派遣社員の男性でした。
この職場の勤務形態はシフト制です。
この人はたまたま居合わせた正社員の隣に座り、長時間にわたってシフトの組み立て方について、不平不満を訴えていました。
過去の経験や、ほかの会社でのやり方を持ち出して「こうすればいい」「前の会社はこうだった」と主張しているのです。

改善点を提案することは良いことでもありますが、その方法や場所が問題でした。
その場所は、なんと休憩室。
休憩室は皆が休憩している場所です。
他の従業員が、貴重な休憩時間を過ごしている場所なのです。
そこで、自分の主張を押し付けるように、大きな声で力説していました。
もし、改善の提案がある場合は、アンケートをとることをお願いしたり、もっとほかの方法を考える必要があるのです。
この人のこの時の行動には、同僚たちもうんざりしている様子でした。
なにより嫌悪を感じたのは、自分の意見が、私たち皆の共通の意見かのように話していることでした。

社内クレーマーへの対応

  • 社内クレーマーが同僚にいる。
  • 自分はその意見を聞く立場でない。
  • その様子を見るたびにストレスを感じている。
  • クレーマーに何をいっていいかわからない。

そんな人もいるでしょう。
その場合はまずは、自分の感情を大切にしてください。
そして、そのクレーマーに直接意見を言うのは避けて、上司や人事などの専門の部署への相談を検討してみてください。
もし、クレーマーと直接話す場合でも、相手の意見を否定せず、
「そのような考え方もありますね」程度にとどめておきましょう。

まとめ

クレーマーの存在は、職場の雰囲気や仕事の効率に、大きく影響を与える可能性があります。自分の意見を主張することは大切ですが、他の人との協力やコミュニケーションもとても大切です。クレーマーが自身の行動に気付いて、その行動を改めることができたら、より良い職場環境を築くことができるでしょう。また近くにクレーマーがいる時には、自身でなんとかしようとせず、専門部署などに相談してください。

haruka_moon著