クレイマー「デパートで」の話し

厄日?私が出会ってしまったとあるクレーマー

家族 クレーマー
厄日?私が出会ってしまったとあるクレーマー

突然ですが、皆様はクレーマーに出会ったことはありますか?

「仕事先で…」
「実は家族が…」
「接客をしていたら…」

などなど、シチュエーションは様々だと思いますが、
今回ご紹介するのは、筆者こと私自身には全く関係ない場面で起きた出来事です。

この全く関係ないという言葉の意味が後々分かっていただけると思うので、
是非最後までお読みいただければと思います。

出会いは突然に?

厄日?私が出会ってしまったとあるクレーマー

それはある突然の出来事でした。

私は、休日にとある百貨店に買い物に来ており、
自身が求めるお菓子を探している真っ最中でした。

(どこかな…)

なかなか目当ての品物が見つからないでいると、
遠くから怒ったような声が聞こえてきたのです。

「だから、何で試食を出さないんだ!」

どうやら遠くから見て察するに、
お客さんに対して店員が試食を出さないことに関して、ひどく怒っているようでした。

(試食魔か…)

実は、私自身お菓子の販売員をしていたので、何となく事情を察することが出来たのです。

恐らく毎日毎日試食をする為だけに来るお客さんに対して、
お店側で何らかの対策を取った結果、今の状況になったのだろうと思われます。

(可哀そうだな…お店の人達)

私も接客をしていて試食魔に会ったことがございますので、
困っている店員さんを見て心底同情しました。

(まぁ…でも自分が対応しているわけでは無いし…)

私はそう思いながら、再び目的の品物を探し始めました。

ただ、何となくこの時嫌な予感がしたことだけは、今でもはっきりと覚えております。

まさかの展開?

厄日?私が出会ってしまったとあるクレーマー

私は、やっと目的の品物を見つけて購入することができ、
未だに怒っている声が響くそのフロアを抜けました。

(俺の時はあんな人に会わなきゃいいな…)

そう思いながら私は百貨店を後にし、電車のホームまで来ました。

ちょうど始発の駅でございましたので、
電車が着いて扉が開くや否や乗客は一斉に電車を降り、
私はもぬけの殻になった電車内に入り、広々とした感覚を感じながら席に座ったのです。

(電車は広く感じる方がいいな…)

そう思いながら私はウトウトしておりました。

私が寝そうになっている間に他の乗客も沢山入ったのか、
ふと周りを見てみると他の席は満席になっており、
私の目の前には吊革を掴んで立っている人が大勢居たのでした。

(一瞬で狭苦しくなったな…)

私がそう思った時です、

(うそ…だろ…)

私は、あまりの衝撃に叫びそうになりました。

何と、先ほど百貨店で怒っていたお客さんが目の前に立っていたのです。

私は百貨店に居たそのお客さんの服装を覚えていたので、すぐ分かりました。

(どうしよう…でもせっかく座れたのに立つのも癪だし、何より車内が狭いからいきなり立つのも難しいし…)

私は自身の葛藤に悩みましたが、とりあえず視線を合わさずイヤホンをして、
とにかく狸寝入りを決め込むことにしたのです。

(何故俺と「まったく関係ないのに」こんな事になっているんだ…)

私は、とにかく自身の降りる駅に早く着いてくれと願いました。

ただ残念ながら、そうはいかないのが現実というものなのかもしれません。

厄日…

厄日?私が出会ってしまったとあるクレーマー

満員電車で座っている私。

その目の前に立っているクレーマー。

勘弁してくれと思っている中、その事件は起きました。

電車が急に止まり、アナウンスが流れます。

「この先を走っている電車におきまして、車両点検が必要となりましたので、
お急ぎの中大変申し訳ございませんが、暫く停車します。少々お待ちください」

(最悪…)

狸寝入りを決め込んでいる私の顔に眉間にシワが寄りました。

そして勿論…

「どういうことだよ!」

目の前のクレーマーは怒り出すわけです。

(それはこっちのセリフだ!)

私がクレーマーになりそうでしたが、その場を何とか我慢しました。

そして…

「大変お待たせしました。車両点検が終わりましたので、発車いたします」

私は少しホッとしつつも、再び早く目的の駅に着いてくれるように願いました。

そして…

「次は~駅、~駅」

どうやら私が降りる駅にもうすぐ着くようです。

狸寝入りをしていた私は、目を開けました。

(うそだろ…)

そのクレーマーはまだ私の目の前に立っていました。
どうやら私と同じ駅で降りる予定のようです。

私は再び声を出しそうになりましたが、すんでのところで我慢することができ、
駅に電車が着いたところで急いでそのクレーマーを避けて駅のホームに降り立ちました。

私は、とにかくそのクレーマーから離れることだけを優先して歩き、
無事自宅に着いたのでした。

最後のオチ

厄日?私が出会ってしまったとあるクレーマー

以上ここまで、私が出くわしてしまった、私には全く関係のないとクレーマーとの出来事に関してご紹介しました。

が…

実はこの話、とっておきの最悪なオチがあります。

何と、クレーマーばかりを意識していたせいで、電車の席の上にある荷物置き場に、
自身の買ったお菓子を置いてきてしまったのです。
しかも気付いたのは自宅に帰った時でした。

私は、そのクレーマーにクレームを入れたかったのですが、
そのクレーマーからしても、私は「全く関係のない人」なので、見つかるはずもないし、
見つけられても意味がないでしょう。

ということで、今回は私の厄日をご紹介しました。

皆様も是非電車での置き忘れに加え、クレーマーには気を付けてください。

diary.st著