突然ですが、皆様は「クレーマー」って見たことありますか?
コンビニや商業施設で怒鳴り散らかしたり、揚げ足を取ったりしていちゃもんを
付け、何かと怒る理由を探して攻撃をしてくる人のことです。
昔と比べ減ったのかどうかは定かではありませんが、
少なくとも私のようにショップで働いているとそのようなお客様にも出会いやすいことは間違いないでしょう。
そして今回は、まさにそのクレーマーに関して昨日恐ろしい経験をしたので、
本日はそのご紹介をしたいと思います。
和やかな職場に訪れた不穏な空気
紹介が遅れましたが、現在私は、商業施設にあるお菓子屋さんで働いております。
売っているものは、いつの時代も美味しいバームクーヘン!
しかもただのバームクーヘンではなく少ししっとりしており、
側面にグレーズと呼ばれるお砂糖が塗られていて、口に入れたらしっとりした食感と一緒にコクのある甘さが口いっぱいに広がります。
私自身食べることが好きで、もし人生で初めてアルバイトをするとしたらどんな職業がいいかという自問自答には即答で食べ物屋さんという妄想じみた考えを持っていました。
現在の職場は私が大学時代に入社したお店であり、もう6年程近く働いております。
ただ、そんな自身にとって楽しいかと思われた職場もお客様によっては激変してしまうのです。
そして、先日というか昨日。
私の職場で悲劇は起きてしまうのでした。
その悲劇とは、お客様が売場において大声で怒鳴り始めて、その階層全体で騒然となってしまい、私自身も大きな心の傷を負ってしまいました。
その事に関しては次の項目でお話しましょう。
これを話すと販売員というお仕事をする人が少なくなりそうで少し心配ですが…
恐ろしい試食魔
今回の事件の原因となったのは、
昔からよくバームクーヘンの試食の為だけに来店していた、初老のお客様でした。
私達のお店では、食感や味わいを少しでも知ってもらおうとバームクーヘンの試食を皆様に出していたのですが、当然商品を買わないでそれだけを食べにくるお客様もいらっしゃいます。
1回だけならまだ許せるのですが、今回トラブルの原因となったお客様は、
毎日毎日来店される方だったのです。
私共でもさすがに問題であると感じ、そのお客様がこちらから見えた時には、
いつも出しているお客様用の試食ボックスをお店の中に隠してしまおうという作戦に
打って出ました。
最初はうまくいっておりましたが、ある時そのお客様に試食ボックスを隠しているところを
見られてしまったのです。
「おい、その箱を出せ」
お客様はそう詰め寄ってきました。
「申し訳ございません、こちらはもう廃棄するものでございますので、お客様にはお出し出来ません」
私達もお客様を直接責めるわけにはいきませんので、何とか取り繕った嘘で切り抜けようとしました。
すると、今まで普通に喋っていたお客様は、
「いいから出せ!お客に対してそういう事をするのか!?」
と、大声で叫び始めたのです。
もう館内は騒然です。他の店員やお客様からの注目を浴びながらも従業員の一人はお客様に何とか納得してもらおうと言葉を続け、もう一人は館内のマネジャーに電話をして事態を伝えます。
そして、ようやく館の責任者と守衛が到着し、その場は収まったのでした。
このお客様に関しては以前から館の責任者に相談をしていたので、こちらの事情は分かって
もらえましたが、それでも私も含め従業員全員嫌な気持ちで一杯になってしまいました。
(はぁ…明日出勤したくないな…)
私自身もいつもなら好きなバームクーヘンがあるのにその時は一切目に入らず、
辞めたいとまで思ったほどでした。
まだ終わらなかった…
しかしこのお話は、ここで終わりではありません。
因みにこの出来事は昨日に起きた事です。
そして、今私がこの記事を書いているのは、昨日から時間が1日進んだ本日で、
現在仕事終わりの夜に書いております。
そして本日。恐ろしい事は起こりました。
それは、昨日のお客様が朝からずっとこのお店を遠くから見張っていたのです。
朝の段階で私自身が気付き、すぐに仲間に相談して、館の責任者に判断を仰ぎましたが、
結論まだ何もしていない以上こちらからまだ手出し出来ないという話になりました。
「あのお客さんが見ている限り、こちらも試食ボックス出せないね」
店長が困った顔で呟きますが、売上を落とすわけにもいかないので、
従業員皆で笑顔を無理矢理作ってお声掛けを頑張りました。
しかし今思えば本当に恐ろしいと思うのですが、
そのお客様、いつまで居たと思います?
何と…
閉店まで居ました。
これにはさすがに店長もうんざりし、改めて館の責任者と相談となりましたが、
私もいくら何でもと思ってしまいました。
他の従業員が言ってましたが、
「食い物の恨みは恐ろしいっていう言葉があるけど、その前にああいう人間が存在する事実の方がよっぽど恐ろしいよ」
私も本当にそうだと思い、自身の思いの丈をぶつけるつもりはありませんでしたが、
この記事を投稿しようと思った次第です。
本当に精神がやられてしまいました…
最後に
以上ここまで、私が出会った試食魔のクレーマーに関してご紹介させていただきました。
どうしても販売員をしているとクレーマーに出会う確率は多くなってしまいますが、自身のショップのお菓子を美味しいからと買いに来てくださるお客様もいらっしゃいますので、その笑顔を絶やさない為にも、明日の出勤を頑張りたいと思います。
皆様も是非そのようなお客様に出会っても負けないでくださいね!
diary.st著